1948-06-14 第2回国会 衆議院 商業委員会 第7号
すなわち戰前自轉車の國内保有量は、約八百万台でありましたものが、現在は不完全なものを合算いたしましても、約二百万台で頭りまして、年産二十万台以下の生産現況をもつてしては、その自然滅耗数を補充することすら危ぶまるるのであります。まして戰前主としてわが國から自轉車の輸入を仰いでおりました東洋諸國及び南洋方面の無限に近い需要を考えて見ますれば、眞に情ない現況にあるのであります。
すなわち戰前自轉車の國内保有量は、約八百万台でありましたものが、現在は不完全なものを合算いたしましても、約二百万台で頭りまして、年産二十万台以下の生産現況をもつてしては、その自然滅耗数を補充することすら危ぶまるるのであります。まして戰前主としてわが國から自轉車の輸入を仰いでおりました東洋諸國及び南洋方面の無限に近い需要を考えて見ますれば、眞に情ない現況にあるのであります。
さいわいにして五億ドルのクレジツトのレボルヴイング・フアンドも貸し與えられたのでございまして、もちろん國内保有量というものはおのずから制限がある。この中の二割はやはり國内に、それ以上保有してはいけないということであるから、そこにおのずから限度がございますが、輸出貿易を振興することによつて、中小工業の發展を促して、その方面へ吸收し得る勞働者があり得る、そういうぐあいに考えておる次第でございます。